肌になじむスムース編みにこだわった天然シルク肌着

『HYUUMiL(ヒュウミル)』

夏は汗を吸収してもサラッと、冬は体温を逃がさない自然な暖かさ。敏感肌の方も安心の刺激のない肌触りと季節を問わず気持ちが良い着心地を実現した天然シルクのアンダーウェア。優れた機能性を持ちながら、細部まで考えつくしたデザインでおしゃれを邪魔しません。


シルク100%キャミソール

9,460円(税込)

シルク100%トップス

12,650円(税込)

シルク100%ロングボトムス

14,190円(税込)

シルク100%ハーフボトムス

12,100円(税込)


理想の質感と機能、デザインを
求めてたどり着いた天然シルク肌着

良い商品が生まれる背景には、作り手の熱い想いとこだわりがあります。蚕の繭から生まれる動物性繊維であるシルク。その優れた機能を最大限にまで引き出したオリジナルアンダーウェアブランド『HYUUMiL(ヒュウミル)』。そこには、10年以上にわたって理想の肌着を探し続けた作り手の熱意が込められています。

天然シルク肌着『MYUUMiL』の作り手の想い

一度着てもらえば、他の肌着に浮気させない自信がある

HYUUMiL

代表 荷阪 麻代さん

美容部員、美容外科カウンセラーを経て、現在は美容室経営企業の総務経理とオリジナル肌着ブランドの代表を務める。20代の頃に仕事のストレスから肌トラブルに悩むようになり、刺激の少ないシルク製品を愛用。ストレスフリーな着心地を求めて、国内外のあらゆるメーカーのシルク肌着を購入。その経験を活かして、他にはない機能性とデザイン性を持つシルク100%肌着を作ろうと思い立ち、素材の研究からスタート。足かけ3年をかけて、スムース編みにこだわったシルク肌着ブランド『HYUUMiL(ヒュウミル)』を立ち上げ、2023年3月からネットストアでの販売を開始した。

シルクのポテンシャルを最大限に引き出す「スムース編み」

同じ糸を用いた生地でも、加工方法(編み方)によって、肌触りは大きく異なります。一般的なシルク製品で採用される「天竺編み(てんじくあみ)」は、コットンやポリエステル製品と同じ製法であり、製造コストの面で優れています。一方の「スムース編み」は、糸の密度がおよそ2倍。裏表がなく、どの方向から触っても肌への引っ掛かりもなく、スルスルと滑るような触り心地が快適です。その半面、製造には特殊な設備が必要になる上、製造工程も複雑で、繊維業界では「職人泣かせの製法」とも言われています。

理想の肌着を求めてシルク製品を
買いあさった10年

「汗っかきなのに冷え性で、敏感肌なんです」と話してくれた荷阪さんは、20代の頃から肌トラブルに悩まされてきた一人である。美容外科のカウンセラーとして働く中で重度のストレスを抱えるようになり、肌がかゆくなり、荒れ方もひどかったという。最初に異変を感じたのが、化繊の肌着が体に合わなくなったこと。そこでコットン100%の肌着に変えたが、汗をかけば肌にまとわりつき、汗を吸ったコットンは著しく体温を奪ってしまう。ザラつく肌触りも荷阪さんにとっては大きなストレスであった。次に目を付けたのがシルクを使った肌着。海外から高価なシルク製品を取り寄せて着用してみたところ、それまでの悩みやストレスがウソのようになくなったという。
「シルクの良い点は、サラサラでツルっとした肌触りがあり、どんなに身動きしてもゴワつかず、服さばきが快適なところです。さらに、蒸れたり冷えたりすることも全くなく、どんな季節でも暑くも寒くもありません」。

まさに目からうろこが落ちる体験をした荷阪さんは、シルク素材の快適性に味をしめ、どんどんシルク肌着を買い足していった。高価な海外ブランド製品から安価な製品まで、目についたものは躊躇なく手にしていったという。しかし驚いたことに、最初に購入した製品ほどの快適性や着心地の良さが感じられない。たとえ大手高級ブランドの製品であってもだ。同じシルクを使った肌着であるにも関わらず、一体何が違うのか。その原因は、思わぬところにあった。
「いろんな肌着を購入してみて初めて分かったんですが、同じシルクでも編み方によって品質が全く違うことに気づいたんです」。荷阪さんが言うように、同じ糸から製造した生地でも、編み方によって風合いや肌触り、伸縮性は大きく異なる。
一般的に、多くのアパレル製品で採用されているのが「天竺編み」である。コットンやポリエステルなど糸の種類を選ばず、加工が容易な上、使用する糸の量が少なくコストに優れている。その半面で、生地に裏表があり、毛羽立ちやすいといったデメリットがあるとされている。それに対して「スムース編み」は、使用する糸の量が2倍。生地に裏表はなく、触り心地に関しても非常に大きな差があるという。

「違う、これじゃない!」圧倒的な
差を生むスムース編みへのこだわり

「私が最初に購入したシルク肌着が、まさにスムース編みだったんです。同じシルク素材とは思えないほど肌触りが良くて、それからはスムース編みの製品を好んで使うようになりました」と荷阪さん。それからも変わらずシルク製品を愛用し続けていたが、どんな製品にも必ず不満があったという。例えばサイズ感やデザイン。身幅が変に広かったり、人前では着ている姿を決して見せられないようなデザインであったり。そんな悩みを抱えたまま、20代から10年にわたって理想のシルク肌着を探していた。

荷阪さんにとって転機となったのが、コロナ禍で広がったリモートワークであった。通常の業務を終えると時間を持て余すようになり、次第に将来への不安が募っていった。「今のままでいいのか。何か新しいことをやってみたい。だけど自分に何ができるのか分からない」。そんな話を友人としていた時、「だったら、自分で肌着を作ってみたら。ずっと悩んできたんでしょ」と言われ、ハッとなった。

「欲しい肌着がないなら、自分で作ればいい」。それがオリジナルブランド立ち上げへの第一歩であった。当然ながらアパレル企画や製造の経験は全くない。ズブの素人であるが、きっと自分と同じように肌トラブルに悩みを持つ人がいるはず。決して数は多くないだろうが、本当に必要としている人たちのためのモノづくりをしたいと決断を下した。

狭くニッチなニーズだが、だからこそ本物を求める人がいるに違いない。そんな想いに突き動かされた荷阪さんであったが、前例のない試みが簡単に進むはずがなかった。最初の壁となったのが、日本ではスムース編みのシルク生地が皆無であったこと。生地の卸問屋をリスト化して片っ端から電話をかけ、スムース編みシルクを調達できないかと声をかけまくった荷阪さん。しかし業者からの返事は、いずれもノー。というのも、スムース編みは通常よりも倍の糸を使うため、製造設備にセットする針の数を倍に増やし、糸をかける作業量もすべて倍になる。作業後は通常の製造に戻すため、あらゆる工程が複雑になってしまうからだ。業界では「職人泣かせ」と言われるスムース編み。果てしなく実現は難しいと思われた。

「スムース編みでなくても、天竺編みのシルクで十分いいものが作れますよ」。そう言われて初めてオーダーしたサンプルは、荷阪さんを大きく落胆させた。「全然違う。これじゃない」。スムース編みでなければ、求めるクオリティは実現できない。その想いは強くなる一方であったが、希望に応えてくれる業者は1つも見つからないままだった。

求めていた答えは、
シルクの本場・中国にあった

「スムース編みなら中国の工場でできますよ。うちは現地工場と30年以上の取引実績があるから、どんなオーダーも受けられます」。生地問屋に問い合わせを続けた荷阪さんのもとに、願ってもない回答が返ってきた。その生地問屋は千葉県に拠点を置く老舗企業。聞けば中国に協力工場があり、スムース編みにも柔軟に対応できるという。しかし荷阪さんの頭によぎったのは、国産へのこだわりであった。中国よりも品質に優れた国内生産にこだわりたい思いがあったのだ。だが、さらに研究を進めていくと、その考えが根本的に間違っていることに気づく。

元来、シルクは中国から日本にやってきたもの。日本よりもはるか古くからシルクを扱ってきた中国は、まさに世界最高峰の技術を持っているのだ。さらに、中国ではシルクと言えばスムース編みが定番であり、天竺編みの方が珍しいという。日本とは全く逆の現象が起こっていた。だからこそ、コストは抑えつつも、確かな技術によってスムース編みシルク生地が入手でき、縫製に関しても安心して任せることができるのだ。「中国生産で妥協するのではなく、シルクだからこそ中国製にこだわるべき」という発想の逆転が、起死回生の一手となる。

生地の質感だけでなく、縫製やデザインの細部にまで徹底したこだわりを持ち、そのすべてを中国工場にオーダーしていった。世界的なアパレルメーカーが多いヨーロッパや日本が出す細かなオーダーにも慣れていた現地工場は、まさに安心して生産を依頼でいる存在であった。まずこだわったのが、生地と生地の縫い合わせ部分がフラットになる縫製。せっかくのシルク特有の滑るような肌触りの妨げにならないよう、縫い目が立たない特殊な縫製を依頼した。さらに素材となるシルクも最も品質の高いものだけを厳選し、一切の妥協をなくしていった。

デザインに関しても同様に「締め付けない」「着ぶくれしない」「Simple is Best」をコンセプトに、他にはない製品へと磨きをかけていったという。特に荷阪さんがこだわったのが「おしゃれの邪魔にならないデザイン」。『HYUUMiL』のトップス・ボトムス・キャミソールに関して、各製品に込められた工夫を紹介しよう。

おしゃれの邪魔をしない
絶妙なデザイン

まずトップスに関しては、上着の袖からアンダーウェアが見えてしまわないように、絶妙な丈に計算されている。襟部分もクルーネックの上着を着てもはみ出ないのは当然ながら、過度に開き過ぎないギリギリのラインになっているのが特徴。襟の縫い目のパイピング部分もフラットになっているため、セーターやカットソーを着ても縫い目が目立たない。袖にも工夫があり、肩から手首にかけてテーパー形状になっており、腕まくりをしてもズレ落ちてくることがない。

次にボトムスについては、縫い目が立たないフラットな縫製であるため、股の部分が肌を刺激しない仕様である。若干のハイウエストにすることで、お腹周りをしっかりとカバーし、ヒップも包み込むような着心地を感じられる。アンクルパンツから見えない丈でありながら、寒い季節にはボトムスの裾を靴下にインすることもできる。トップスとボトムスのいずれも男女に着用いただけるシンプルなデザインになっているも特徴だ。

新作としてリリースされたキャミソールに関しては「子供っぽくならないデザインがこだわりです」と荷阪さんは言う。「大人のキャミソール」を開発コンセプトにして、Tシャツから透けた際にも、胸や背中のラインが美しく映えるよう計算されたデザイン。襟ぐりをやや深めの曲線にすることで女性らしさを表現し、肌着でありながら「肌着っぽさ」が抑えられている。肩ひもも細いタイプを採用し、コンセプト通りの大人な雰囲気に仕上がった一着だ。

各製品の洗濯・手入れについては、いずれも洗濯機洗いが可能。よりデリケートに扱いたい場合は手洗いが奨励されているが、ネットに入れて洗濯モードを「ていねい洗い」にし、おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)を使えば、通常の衣類と同様に扱って構わない。ただし乾燥機の使用は不可である。陰干しにすることで、十分に長く風合いが保たれる。

取材の最後に「一度着ていただければ、もう他の肌着は着られなくなると思います。ぜひ試してみてください」と話してくれた荷阪さん。構想から3年をかけて開発した製品には、自信と作り手としての想いがしっかりと込められている。


ショップ紹介

HYUUMiL(ヒュウミル)
〒550-0011
大阪府大阪市西区阿波座1-5-10 ACDC2 3F

天然シルク100%のアンダーウェアブランド『HYUUMiL』。動物性繊維であるシルクがもたらす滑らかで軽やかな着心地は、まさに「第二の肌」とも言える快適さ。着ていても着ていることを感じさせない。通常のシルクの2倍の糸を用いたスムース編みは、薄手の生地でありながら体温を逃がさない保温性と、汗を吸ってもサラリとした肌感を両立。また、おしゃれの邪魔をしない「Simple is Best」をコンセプトにしたデザインを採用しているため、年齢を問わず幅広い方におすすめできるアンダーウェアブランド。